植村隆さんが韓国から寄せたメッセージを全文収録します。
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本日、「植村裁判を支える市民の会」(略称・支える会)が設立されたことで、私は大きな勇気をいただきました。ありがとうございます。
1昨年の2014年1月末、私を「慰安婦捏造記者」とレッテル貼りする記事が週刊文春に掲載されてから、私や私が関係する大学、そして家族などに、脅迫や誹謗中傷などの攻撃が起きました。同誌で、私の記事を「捏造記事と言っても過言ではありません」とコメントするなど、「捏造」言説を繰り返す東京基督教大学の西岡力教授らを名誉毀損で東京地裁に訴えました。いまも裁判が続いています。
また、私の記事を繰り返し、「捏造」と言い続け、「学生を教える資格があるのか」などと私の教員としての資質まで誹謗中傷してきたジャーナリストの櫻井よしこさんらに対する札幌での名誉毀損訴訟も近く始まります。
こうした重要な時期に、前札幌市長である弁護士の上田文雄さんら7人を共同代表とする「支える会」が発足しました。この2年間、私は激しい試練にさらされました。しかし、同時に数多くの市民の方々に支えられてきました。この「支える会」の発足は、そうした支援の環がさらに力強く、広がっていることを示すものだと思います。
私は「捏造」などはしておりません。しかし、2つの裁判は長く、厳しい闘いになると思います。「支える会」の方々と共に、勝利を目指して、がんばって行こうと思っています。
みなさま、どうぞよろしくお願いします。
2016年4月12日
韓国カトリック大学校客員教授・植村隆