2018年11月22日木曜日

札幌高裁に控訴!

 札幌訴訟  新たなステップへ

植村弁護団は、札幌地裁(岡山忠広裁判長)の判決を不服として、控訴期限の11月22日、札幌高裁に控訴しました。植村さんと3人の弁護団共同代表(伊藤誠一、渡辺達生、秀嶋ゆかり弁護士)は揃って記者会見し、控訴の理由を説明しました。植村さんは「高裁で勝利を目ざす」と語りました。今後の審理日程は、未定です。
北海道司法記者クラブで、11月22日午後5時すぎ(撮影・石井一弘)















各紙電子版の報道を引用します。

朝日新聞
慰安婦報道巡る訴訟、植村氏が札幌高裁に控訴
元慰安婦の証言を伝える記事を「捏造(ねつぞう)」と断定され名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者で「週刊金曜日」発行人兼社長の植村隆氏がジャーナリストの櫻井よしこ氏や出版3社に損害賠償などを求めた訴訟で、植村氏が22日、請求を棄却した9日の札幌地裁判決を不服とし、札幌高裁に控訴した。
地裁判決は、櫻井氏の論文などが植村氏の社会的評価を「低下させた」と認めた一方、櫻井氏が植村氏の記事は事実と異なると信じたことには「相当の理由がある」などと結論づけた。植村氏は22日に札幌市内で記者会見し、「到底納得できず、高裁で逆転勝訴を目指したい」と話していた。

北海道新聞
慰安婦報道訴訟 元朝日記者が控訴 一審判決の問題点訴え
朝日新聞元記者の植村隆氏が、従軍慰安婦について書いた記事を「捏造」と書かれ名誉を傷つけられたなどとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏と出版社3社に損害賠償を求めた訴訟で、原告の植村氏は22日、請求を棄却した一審札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。原告側は控訴審で一審判決の問題点を訴える考えだ。
一審判決によると、桜井氏は2014年、週刊新潮など3誌で、植村氏が記者時代の1991年に韓国の元慰安婦の女性の証言を取り上げた記事を「意図的な虚偽報道」などと批判した。女性は日本政府を相手に訴訟を起こしているが、桜井氏は14年、訴状と異なる内容の記事を新聞や雑誌に掲載。今年3月の本人尋問では「訴状を十分に確認していなかった」と述べ、その後、訂正記事を出した。
原告側は、桜井氏が植村氏の批判記事を書く際にも資料の正確な確認を怠っていたと主張。だが今月9日の一審判決は、名誉毀損(きそん)を認める一方、桜井氏がジャーナリストであることを考慮せず、植村氏の義母が慰安婦への補償を求める団体の幹部だったことなどから「桜井氏が植村氏の記事の公正さに疑問を持ち、植村氏が捏造記事を書いたと信じたとしても相当な理由があった」として賠償請求は退けた。
植村氏は22日、札幌市中央区で記者会見し「桜井氏は事実に基づかない認識で批判しており、徹底的に戦いたい」と述べた。桜井氏側は「コメントは特にない」としている。(野口洸)

読売新聞
慰安婦報道「捏造」訴訟、元朝日記者側が控訴
朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦問題の報道を巡り、元朝日記者の植村隆氏(60)が自分の記事を「捏造」と記述されて名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(73)と出版3社に計1650万円の損害賠償などを求めた訴訟で、原告側は22日、請求を棄却した札幌地裁判決を不服として、札幌高裁に控訴した。

産経新聞
元朝日新聞記者の植村隆氏が控訴 慰安婦記事巡り、札幌
元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が、従軍慰安婦について書いた記事を「捏造」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(73)と出版社3社に謝罪広告の掲載と損害賠償などを求めた訴訟で、植村氏側は22日、請求を棄却した札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。
9日の判決は「桜井氏が植村氏の記事の公正さに疑問を持ち、植村氏が事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」として訴えを退けた。
植村氏は22日、札幌市内で記者会見し「桜井氏は私に取材せず、事実に基づかない批判をした。正しい判決を得るべく努力する」と述べた。

共同通信
慰安婦記事巡り元朝日記者が控訴
元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が、従軍慰安婦について書いた記事を「捏造」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏(73)と出版社3社に謝罪広告の掲載と損害賠償などを求めた訴訟で、植村氏側は22日、請求を棄却した札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。
9日の判決は「桜井氏が植村氏の記事の公正さに疑問を持ち、植村氏が事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」として訴えを退けた。
植村氏は22日、札幌市内で記者会見し「桜井氏は私に取材せず、事実に基づかない批判をした。正しい判決を得るべく努力する」と述べた。

この記事は、東京、中日、信濃毎日、中国、山陰中央新報、高知、宮﨑日報、沖縄タイムスほか各地の新聞電信版にも掲載されている>

時事通信
元朝日記者が控訴=慰安婦報道訴訟-札幌
従軍慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者の植村隆氏(60)が「捏造(ねつぞう)記事」などと指摘され名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(73)と櫻井氏の記事を掲載した雑誌の発行元に損害賠償などを求めた訴訟で、植村氏側は22日、請求を棄却した札幌地裁判決を不服として札幌高裁に控訴した。
植村氏は控訴後に会見し、「到底納得できず、逆転勝訴を目指して頑張りたい」と語った。弁護団によると、同日から50日以内に控訴理由書を高裁に提出する。
札幌地裁は9日の判決で、櫻井氏が自身の取材などから記事を捏造と信じたことには「相当な理由がある」と判断していた。