2017年8月21日月曜日

岡山での講演会感想

8月4日にスタートした植村さんの「全国講演ツアー2017夏」は、8月19日広島、20日岡山の講演会ですべての日程を終了しました。
会場に足を運んでいただき、熱心に耳を傾けてくださった各地のたくさんの方々、ありがとうございました。会場での拍手、質問、激励の声、そしてアンケートに書き込まれたさまざまな思いのすべてに、植村さんを支援する輪の広がりを実感します。そして、植村さんはことしの夏もまた、大きな勇気と力をみなさまからいただきました。ありがとうございました。(植村裁判を支える会事務局)

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8月20日に岡山市の岡山県立図書館(2階デジタル情報センター)で行った講演会「言論萎縮をぶっとばせ――バッシングからみえてきたこと」の会場アンケートを、超速便でご紹介します。お名前、性別、年齢は略します。


▼お人柄が非常に誠実な方だと思います。支援の輪が広がり、力強く思われたことでしょう。今の社会、いつ私や私の知人にもネット被害に合うかもしれません。ねばり強い対処の仕方を教えて頂き、ヒントをいただきました。正しいことはきちんと伝えていかなければと強く思いました。

▼貴重なお話しをありがとうございました! 私も「慰安婦はなかったんだ」と思うところでした、「朝日新聞だから間違っている」みたいな。そうではない。「慰安婦はいた」は事実ですし(元日本兵が証言している)、皇軍は侵略行為をしてしまった、そのことは忘れてはいけないと思う。

▼とてもよい講演会で、参加してよかったです。聞き取りやすくて、勉強になりました。

▼今日はお疲れさまでした。他から聞いていた話とは違い、真実のお話が聞けてとても勉強になりました。ありがとうございました。

▼「偏見や憎悪をかき立てられることがないように」。 まさに、それをきちんと、どの年代層にも定着させていきたいですね。 ひとつ気になるのは、韓国の若者たちに対し、それに近い働きかけや教育が行われていることはないのか?ということです。 また教えていただけたら、と思います。

▼権力に媚びたり、すり寄ったりする報道関係者も多い中で、脅迫や圧力に屈しない植村さんの反骨精神や、ジャーナリストとして真実を追求する使命感の強さには、ただただ敬服するばかりです。「売国奴」「国賊」などという言葉で、植村さんだけでなく、ご家族までバッシングしていた人々の行いが、全く理解できません。歴史の汚点ときちんと向き合い、反省すること、自国に対して批判すべきところはきちにと批判することこそが、真の愛国者がすべきことであり(ドイツ人の、ナチスやヒトラーに対する態度がいい例です)過去の過ちをなかったことにする、認めない、というのは単なる幼稚な自己愛、自己保身にしかすぎないと思います。共謀罪が施行され、テレビでも政権批判の部分はカットされ(←ネット情報)、言論委縮のムードがますます強くなっていますが、そのような状況で自分に何ができるのか…。せめて、メディア・リテラシーをしっかりと身に付け、情報をうのみにせず(操作されている可能性があるので)、常に自分の頭で物事を考え、疑問を持ち続ける姿勢を失わないでいきたいと思います。


画像の一部(お名前部分)を加工してあります
▼2015年の日韓合意について、何故あれだけ韓国の人たちが反発するのかよくわからなかったのですが、植村さんのお話を聞いてよくわかるようになりました。中国や韓国の問題というのは、近くの国ですが、あまりよくわからないことが多いので、私ももっと勉強してみたいと思いました。それと卑劣なバッシングが今でも続いていると思いますが、是非絶対負けないで下さい。多くの方たちが、植村さんを応援しています。

▼五十数年にわたって、欠かさず朝日新聞を購読していますが、最近、自主規制というか、委縮している感じを受けます(一時ほどではありませんが)。健全なジャーナリズムとしての「精確さ」は絶対必要ですが、私が朝日新聞に期待するのは「時代に先駆ける先進性」です(むずかしいでしょうが)。屈しない。闘い続ける植村さんを、心から尊敬し、応援します。ともにがんばりましょう!!

▼植村隆さんへ。つらい話を、話していただいて、ありがとうございます。 記事とは関係ない娘さんのことはつらいです。ともに生きていくために、正しい情報を手にして、アジアの人とつながっていきます。毎日を誠実に生き、自分さえよかったらいいという生き方をしない。これをしていると孤立するとアドラー心理学の本にありました。誠意をもって生きていく。

▼過去を正しく学び、認識し、慰安婦の方々に心からの謝罪をすることでしか、アジアの中での未来はない。平和と民主主義を守るために、いつでも力(微力 汗)が出せるようにアンテナを張り続けていこうと思います。今、青木理さんの「日本会議の正体」を読んでいます。 植村さん、応援しています! 今日は、よいお話しが聴けて、心が平穏です♡ ありがとうございました。

▼偏見や憎悪からくる人権侵害のこわさがすごく伝わってきました。それに負けないきぜんとした態度が大事であること、その姿勢(熱い思い)が植村さんから感じられました。ありがとうございました。

▼植村バッシングの(他のいろいろな所への)根っこは「歴史をねじまげようとする考えの人々」なのですね。そのことがよくわかりました。安倍総理の考えはやはり危険だとあらためて認識しました。歴史の事実を日本の若者にきちんと伝えることが大切。意識してそのことにとりくみたいと思います。

▼今、私は外国人に日本語を教えるボランティアをしています。アジアの国々と関係なしには日本は生きていけないのに~。 安倍政権は本当に日本をわるくしてしまった。

2017年8月17日木曜日

人吉での講演会感想

8月4日にスタートした植村さんの全国講演ツアー。前半は、福井、金沢、富山、長崎、福岡、熊本、人吉の6県7市を駆け巡りました。9日間で計8回の講演とブックトークの集い! 超過密スケジュールでしたが、どの会場も植村さんの訴えに熱心に耳を傾ける人たちでいっぱいでした。植村さんはいったん札幌に戻り、19、20日に広島、岡山市で行う講演で夏のツアーをしめくくる予定です。

8月12日に熊本県人吉市の人吉東西コミュニケーションセンターで行った講演「言論萎縮をぶっとばせ!! 今、日本民主主義が危ない」の会場アンケートを以下に紹介します。

▽今の日本の民主主義が危ない状況が今日のおはなしでもよく分かりました。全部つながっているのですね。安倍政権により、日本は本当に危ない方向に行っていると思います。私たちの力でこれを是非覆していきたいと思います。(70代女性)
▽大変良い講演でした。李哲の友人として救援運動をしてきましたが、40数年たってもまだ解決していません。一つのデッチ上げが人の一生をかけた闘いになるんです。私も最後まで彼と行動を共にしたいと思っています。(60代男性)
▽直接、ご本人さんから話が聞けて良かった。やっぱり迫力が違います。やさしい笑顔ながら力強さが伝わりました。(80代男性)
▽真実に忠実に向きあうジャーナリストの魂に敬服しました。情熱的で精力的な話に共感を覚えました。事の本質をしっかりと見極めることの大切さを学びました。今後の活動を支援したいと思います。大変良い企画でした。(60代男性)
▽言論弾圧の実態がリアルに伝わってきました。購入した3冊の本をまず読了し行動に移したい。(80代男性)
▽私立灘中に圧力の記事を今朝新聞で読み、今の森友や加計問題と同質のものを感じた。日本会議系でしょうか? 校長はよくぞ同人誌に書かれたと思う。社会で、もっともっと真実とは何か、歴史認識(事実をもとに)、教育の中で明らかにし、論議をどんどんしていくことが必要だと思う。あった事をなかったことにはできない。 (女性)
▽とてもよく分かりました。といっても自分の勉強不足でもっと勉強しなければと思います。マスコミについては植村さんの言われたとおり、本当の声が届いていない、出されていないと思います。少々イライラしているところです。小さな声でも大事にされる、そういう世の中になってほしいと思います。(70代女性)
▽戦争はしてはいけないですね。子ども、女性が最も悲惨な被害を受けます。言論の自由、表現の自由は人としての当然の権利でしょうが、なんでも言いたいことを言っていいのか~と考えさせられます。娘さんは頑張られました。立派でしたね。活字、映像などから、いろいろな情報を受けます。日常、いつも批判的に対応することは難しいです。考えさせられました。ありがとうございました(女性)
▽ジャーナリズムの右傾化には目に余るものがあることに怒りを感じていますが、その本質とねらいが明確に分かりました。こうした傾向に抗して闘うことの必要性を強く感じます。(70代男性)
▽「言論萎縮」を許してはならない!似たようなことがわが町でも起きている。「正義」は必ず勝たねばならない。民主主義は闘わないと勝ち取れないことを学んだ。(60代男性)
▽よくわかりました。ただ高齢者の私には社会にスピードが早すぎます。(80代男性)
▽白いものを白、黒いものを黒といえない世の中になってきているような。戦後、民主主義になったのに最近また右寄りになってきて恐怖心がわいてきている。慰安婦問題に関しても、なぜこんなに「臭いものに蓋」を閉めるように認めないのか? 事実を新しい世代に伝えないのか? 今の政権に不満です。(女性)
▽ジャーナリズムについてよく理解できました。日本の民主主義をいい方向にもっていけるように望みます。(50代男性)
▽毎日、新聞、テレビを見るたびに腹がたつニュースばかりです。正しい者がバカを見る世の中です。自民党政治が続く限り、子どもや孫に申し訳ない気持でいっぱいです。選挙の大事さ、大切さを強く感じるのは私だけでしょうか?言いたいことが言える世の中、正義が通用する世の中を早く作りたい。植村隆さんに感謝します。(70代男性)
▽大変意義のあるお話でした。朝日新聞阪神支局襲撃事件も解決していない現実を思い出しました。(70代男性)
▽植村さんを孤立させてはならない、と弁護士のみなさん、市民有志のみなさんが立ち上がったことに「民主主義は死んでいない」と思う。歴史の事実を書き換えようとする勢力に私たちは負けない。植村さんが負けない人で嬉しいです。(女性)
▽植村先生、生の声が聴けて感謝します。あらためて民主主義を考えさせられました。ありがとうございました。(60代男性)


人吉市では日刊「人吉新聞」ががんばっている。植村講演会は予告記事が掲載された(左)。人口3万3000の同市はいまも昭和の雰囲気を残していて、講演会のあとの交流会場はその名も「昭和」という酒場だった。「打撃の神様」川上哲治さんの出身地でも有名。



2017年8月13日日曜日

9月からの裁判日程

9~10月の裁判日程は次の通りです。
■札幌訴訟第9回口頭弁論=9月8日(金)午後3時半、札幌地裁
 報告集会=午後5時、自治労会館、講演・田中宏氏
■東京訴訟第10回口頭弁論=10月11日(水)、午後3時、東京地裁
  報告集会=講演・揚井人文氏(弁護士、日本報道検証機構代表理事)
■札幌訴訟第10回口頭弁論=10月13日(金)、午後3時半、札幌地裁
 報告集会=午後5時、高教組会館、講演・高嶋伸欣氏


2017年8月10日木曜日

灘中攻撃事件に思う

これは北星・植村バッシングの再来だ!

神戸の灘中学校が右翼勢力から有形無形の圧力と攻撃を受けていたことが、ネット上で話題になっている。同校が使っている歴史教科書が反日極左だ、と右翼が騒いだのである。8月2日にジャーナリストの津田大介さんがツイッターで紹介し、すぐに拡散が始まった。神戸新聞や毎日新聞も後追いする形で報じた。 
津田さんは、「灘校の校長が歴史教科書採用を巡って同校に有形無形の『圧力』がかかっていることを具体的に開示、かつ極めて冷静に分析し、いまこの国で起きている『歴史情報戦』がどのような段階にあるのかがわかる声明文。全国民必読の文章では。立派な校長である」とツイッターで書いた。

津田さんが紹介したのは、灘中学高校の和田孫博校長の文章である。その文章は、「謂れのない圧力の中で ~ある教科書の選定について」と題したA4判4ページにわたる長文である。声明文ではなく、研究者グループの定期刊行物に発表した所感というべき文章で、インターネットにもリンクがあり、公開されている(こちら)。
和田校長が克明に書いている経過は、要約するとこうである。
学校への圧力は、ある会合で地元の県会議員が校長を詰問したことから始まった。同校出身の自民党衆院議員による電話質問が続いた。そして、多数の抗議ハガキ投書が届くようになった。連動するように、産経新聞やチャンネル桜、月刊誌WiLLが、抗議行動を煽るようなキャンペーンを繰り広げた。
一部メディアが報じ、それに煽られた人たちが脅迫めいた圧力と攻撃を加える風景は、北星学園と植村隆さんへのバッシングの再現そのものである。リベラルを標的にして萎縮効果を狙うという朝日新聞叩きにも構図がよく似ている。

和田校長は、「この葉書は未だに散発的に届いており、総数二百枚にも上る。届く度に同じ仮面をかぶった人たちが群れる姿が脳裏に浮かび、うすら寒さを覚えた」と書いている。そして、灘中への攻撃は正体不明の人間や組織ではなく、公然と名乗る人物の呼びかけによって行われていることも明らかにしている。

その人物は、自称近現代史研究家の水間政憲氏だという。水間氏は「WiLL」2015年6月号に「エリート校麻生・慶應・灘が採用したトンデモ歴史教科書」という20ページにおよぶ記事を掲載し、CSテレビ「文化チャンネル桜」でも同様の内容を話した。さらに「水間条項」という自身のブログで、具体的な文例を複数示して抗議のハガキを送るように呼びかけ、送り先(採択校)の学校名、住所、理事長名、校長名、電話番号を列挙した。

和田校長はこれらの経過を振り返り、「検定教科書の選定に対する謂れのない投書に関しては経緯がほぼ解明できたので、後は無視するのが一番だと思っているが、事の発端になる自民党の県会議員と衆議院議員からの問い合わせが気になる」とし、「多様性を否定し一つの考え方しか許されないような閉塞感の強い社会」の到来に警鐘を鳴らしている。和田校長は灘中、灘高から京大に進み、卒業後は灘中高で英語を教えてきた。この文章から、教育者としての強い信念と気骨が伝わってくる。実名で公表するその勇気。東の前川さん(前文科次官)、そして西の和田さん。拍手を送ります。

ところで、右翼が騒ぐこの教科書とは、どういうものか。
「学び舎」という出版社(東京・立川市)が発行している「ともに学ぶ人間の歴史――中学社会/歴的分野」である。A4、オールカラー、324ページの大型教科書である。重量は865グラム、ズシリと重い。文部科学省公認の検定教科書である。灘中のほかに麻生、慶応、筑波大付属駒場、学芸大附属など有名私立、国立中学校など約40校で採用されているという。執筆陣は「子どもと学ぶ歴史教科書の会」の会員32人で、中学・高校の教員とOBが多い。2015年秋に初めて検定を通り、翌年度から採択が始まった。

では、この教科書で慰安婦はどう扱われているのか。
詳細を知りたくて、アマゾンから現物を取り寄せてみた。すると意外なことに、「慰安婦」という言葉は目次にも索引にもなく、本文にわずかに1カ所あるだけなのである。それも、地の文ではなく、1993年の河野官房長官談話の一部要約(281ページ)に「調査の結果、長期に、広い地域に、慰安所が設けられ、数多くの慰安婦が存在したことが認められる。朝鮮半島からの慰安婦の募集、移送などは、総じて本人たちの意思に反して行われた」とあるのみ。しかも、この記述には※印の注記(「現在、日本政府は慰安婦問題について、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような資料は発見されていない、との見解を表明している」)が付けられている。注記の不自然なレイアウトからすると、検定作業の段階で付記の追加が求められたことがうかがわれる。

いったい右翼が標的としなければならない記述はどこにあるのだろうか。
ページを何度めくってみてもわからない。何か別の理由があるのかもしれない。そういえば、和田校長は、こんなことも書いている。
「産経新聞がこのことを記事にしたのには、思想的な背景以外に別の理由もありそうだ。フジサンケイグループの子会社の「育鵬社」が『新しい日本の歴史』という教科書を出している。新規参入の「学び舎」の教科書が予想以上に多くの学校で、しかも「最難関校と呼ばれる」(産経新聞の表現)私学や国立大付属の中学校で採択されたことに、親会社として危機感を持ったのかもしれない」。
なあんだ、古手の出版社の親会社が新参のライバル出版社をいじめているということなのか。せこい話ではないか。

さて、これからは余談である。この教科書にざっと目を通してたいへん驚いたことがある。有名進学受験校が競って採用するからには、受験用知識とノウハウがてんこ盛りの教科書かと思いきや、そうではなく、従来の教科書とはまったくちがったコンセプトで作られているのである。太古から現代までを連続した通史として書くのではなく、歴史上の大きなできごとを時代順に見開き2ページにおさめる構成で、写真や囲み記事もふんだんに使われており、ビジュアルな歴史図鑑といったほうがいい。目次から、各記事の見出しをいくつかピックアップしてみよう。
▽家族と別れる防人の歌……奈良時代の庶民▽岩に刻んだ勝利……土一揆と戦乱▽裏長屋に住む棒手振……江戸の町の暮らし▽バスチーユを攻撃せよ……フランス革命▽政治が売り切れた……江戸幕府の滅亡▽民衆がつくった憲法……五日市憲法▽土地を奪われた朝鮮の農民……韓国併合▽パンを、平和を、土地を……ロシア革命と平和▽独立マンセー……民族運動の高まり▽始まりは女一揆……米騒動と民衆運動▽鉄道爆破から始まった……日本の中国侵略▽餓死、玉砕、特攻隊……戦局の転換▽荒れ狂う鉄の暴風……沖縄戦▽にんげんをかえせ……原爆投下▽もう戦争はしない……日本国憲法▽ゴジラの怒り、サダコの願い……原水禁運動▽国会を包囲する人波……日米安保条約の改定▽問い直される戦後……日中国交正常化と東アジア▽平和という言葉……人間らしく生きる

ここで際立つのは、歴史的な事実を無味乾燥に羅列するのではなく、その時代を生きた民衆、市民、弱者に重きを置く視線と平和主義を貫く姿勢である。いずれも、老境のわが記憶の中ではすっかり風化してしまった史実ではあるが、右翼にとっては子どもたちに知ってほしくない史実にちがいない、だから執拗に騒ぐのだろう。それにしてもこの教科書のどこが反日極左なのか。騒いでいる人たちの読解力の低さに呆れるしかない。そして、灘中への圧力と攻撃は、北星・植村バッシング、朝日叩きと同じ根っこでつながっている、と思う。
(文・北風三太郎)

以下は和田孫博校長の文章の全文引用です
書式は変えてます
本年とあるのは2016年、昨年は2015年です
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謂れのない圧力の中で
―ある教科書の選定について
和田孫博

本校では、本年四月より使用する中学校の歴史教科書に新規参入の「学び舎」による『ともに学ぶ人間の歴史』を採択した。本校での教科書の採択は、検定教科書の中から担当教科の教員たちが相談して候補を絞り、最終的には校長を責任者とする採択委員会で決定するが、今回の歴史教科書も同じ手続きを踏んで採択を決めており、教育委員会には採択理由として「本校の教育に適している」と付記して届けている。
ところが、昨年末にある会合で、自民党の一県会議員から「なぜあの教科書を採用したのか」と詰問された。こちらとしては寝耳に水の抗議でまともに取り合わなかったのだが、年が明けて、本校出身の自民党衆議院議員から電話がかかり、「政府筋からの問い合わせなのだが」と断った上で同様の質問を投げかけてきた。今回は少し心の準備ができていたので、「検定教科書の中から選択しているのになぜ文句が出るのか分かりません。もし教科書に問題があるとすれば文科省にお話し下さい」と答えた。「確かにそうですな」でその場は収まった。
しかし、二月の中頃から、今度は匿名の葉書が次々と届きだした。そのほとんどが南京陥落後の難民区の市民が日本軍を歓迎したり日本軍から医療や食料を受けたりしている写真葉書で、当時の『朝日画報』や『支那事変画報』などから転用した写真を使い、「プロデュース・水間政憲」とある。それに「何処の国の教科書か」とか「共産党の宣伝か」とか、ひどいのはOBを名乗って「こんな母校には一切寄付しない」などの添え書きがある。この写真葉書が約五十枚届いた。それが収まりかけたころ、今度は差出人の住所氏名は書かれているものの文面が全く同一の、おそらくある機関が印刷して(表書きの宛先まで印刷してある)、賛同者に配布して送らせたと思える葉書が全国各地から届きだした。文面を要約すると、

「学び舎」の歴史教科書は「反日極左」の教科書であり、将来の日本を担っていく若者を養成するエリート校がなぜ採択したのか?こんな教科書で学んだ生徒が将来日本の指導層になるのを黙って見過ごせない。即刻採用を中止せよ。

というものである。この葉書は未だに散発的に届いており、総数二百枚にも上る。届く度に同じ仮面をかぶった人たちが群れる姿が脳裏に浮かび、うすら寒さを覚えた。
担当教員たちの話では、この教科書を編集したのは現役の教員やOBで、既存の教科書が高校受験を意識して要約に走りすぎたり重要語句を強調して覚えやすくしたりしているのに対し、歴史の基本である読んで考えることに主眼を置いた教科書、写真や絵画や地図などを見ることで疑問や親しみが持てる教科書を作ろうと新規参入したとのことであった。これからの教育のキーワードともなっている「アクティブ・ラーニング」は、学習者が主体的に問題を発見し、思考し、他の学習者と協働してより深い学習に達することを目指すものであるが、そういう意味ではこの教科書はまさにアクティブ・ラーニングに向いていると言えよう。逆に高校入試に向けた受験勉強には向いていないので、採択校のほとんどが、私立や国立の中高一貫校や大学附属の中学校であった。それもあって、先ほどの葉書のように「エリート校が採択」という思い込みを持たれたのかもしれない。
三月十九日の産経新聞の一面で「慰安婦記述三十校超採択̶̶「学び舎」教科書灘中など理由非公表」という見出しの記事が載った。さすがに大新聞の記事であるから、「共産党の教科書」とか「反日極左」というような表現は使われていないが、この教科書が申請当初は慰安婦の強制連行を強くにじませた内容だったが検定で不合格となり、大幅に修正し再申請して合格したことが紹介され、本年度採用校として本校を含め七校が名指しになっていた。本校教頭は電話取材に対し、「検定を通っている教科書であり、貴社に採択理由をお答えする筋合いはない」と返事をしたのだが、それを「理由非公表」と記事にされたわけである。尤も、産経新聞がこのことを記事にしたのには、思想的な背景以外に別の理由もありそうだ。フジサンケイグループの子会社の「育鵬社」が『新しい日本の歴史』という教科書を出している。新規参入の「学び舎」の教科書が予想以上に多くの学校で、しかも「最難関校と呼ばれる」(産経新聞の表現)私学や国立大付属の中学校で採択されたことに、親会社として危機感を持ったのかもしれない。
しかしこれが口火となって、月刊誌『Will』の六月号に、近現代史研究家を名乗る水間政憲氏(先ほどの南京陥落写真葉書のプロデューサー)が、「エリート校―麻布・慶應・灘が採用したトンデモ歴史教科書」という二十頁にも及ぶ大論文を掲載した。また、水間政憲氏がCSテレビの「日本文化チャンネル桜」に登場し、同様の内容を講義したという情報も入ってきた。そこで、この水間政憲氏のサイトを覗いてみた。すると「水間条項」というブログページがあって、記事一覧リストに「緊急拡散希望《麻布・慶應・灘の中学生が反日極左の歴史教科書の餌食にされる;南京歴史戦ポストカードで対抗しましょう》」という項目があり、そこを開いてみると次のような呼びかけが載っていた。

私学の歴史教科書の採択は、少数の歴史担当者が「恣意的」に採択しているのであり、OBが「今後の寄付金に応じない」とか「いつから社会主義の学校になったのか」などの抗議によって、後輩の健全な教育を護れるのであり、一斉に声を挙げるべきなのです。
理事長や校長、そして「地歴公民科主任殿」宛に「OB」が抗議をすると有効です。

そして抗議の文例として「インターネットで知ったのですが、OBとして情けなくなりました」とか「将来性ある若者に反日教育をする目的はなんですか。共産党系教科書を採用しているかぎり、OBとして募金に一切応じないようにします」が挙げられ、その後に採択校の学校名、学校住所、理事長名、校長名、電話番号が列挙されている。本校の場合はご丁寧に「講道館柔道を創立した柔道の神様嘉納治五郎が、文武両道に長けたエリート養成のため創設した学校ですが、中韓に媚びることがエリート養成になるような学校に変質したようです。嘉納治五郎が泣いていますね……」という文例が付記されている。あらためて本校に送られてきた絵葉書の文面を見ると、そのほとんどがこれらの文例そのままか少しアレンジしているだけであった。どうやらここが発信源のようだ。
この水間氏はブログの中で「明るい日本を実現するプロジェクト」なるものを展開しているが、今回のもそのプロジェクトの一環であるようだ。ブログ中に「1000名(日本みつばち隊)の同志に呼び掛け一気呵成に、『明るい日本を実現するプロジェクト』を推進する」とあり、いろいろな草の根運動を発案し、全国にいる同志に行動を起こすよう呼びかけていると思われる。また氏は、安倍政権の後ろ盾組織として最近よく話題に出てくる日本会議関係の研修などでしばしば講師を務めているし、東日本大震災の折には日本会議からの依頼を受けて民主党批判をブログ上で拡散したこともあるようだが、日本会議の活動は「草の根運動」が基本にあると言われており(菅野完著『日本会議の研究』扶桑社)、上述の「日本みつばち隊」もこの草の根運動員の一部なのかもしれない。
このように、検定教科書の選定に対する謂れのない投書に関しては経緯がほぼ解明できたので、後は無視するのが一番だと思っているが、事の発端になる自民党の県会議員や衆議院議員からの問い合わせが気になる。現自民党政権が日本会議を後ろ盾としているとすれば、そちらを通しての圧力と考えられるからだ。ちなみに、県の私学教育課や教育委員会義務教育課、さらには文科省の知り合いに相談したところ、「検定教科書の中から選定委員会で決められているのですから何の問題もありません」とのことであった。そうするとやはり、行政ではなく政治的圧力だと感じざるを得ない。
そんなこんなで心を煩わせていた頃、歴史家の保坂正康氏の『昭和史のかたち』(岩波新書)を読んだ。その第二章は「昭和史と正方形̶̶日本型ファシズムの原型̶̶」というタイトルで、要約すると次のようなことである。

ファシズムの権力構造はこの正方形の枠内に、国民をなんとしても閉じこめてここから出さないように試みる。そして国家は四つの各辺に、「情報の一元化」「教育の国家主義化」「弾圧立法の制定と拡大解釈」「官民挙げての暴力」を置いて固めていく。そうすると国民は檻に入ったような状態になる。国家は四辺をさらに小さくして、その正方形の面積をより狭くしていこうと試みるのである。

保坂氏は、満州事変以降の帝国憲法下の日本では、「陸軍省新聞課による情報の一元化と報道統制」「国定教科書のファシズム化と教授法の強制」「治安維持法の制定と特高警察による監視」「血盟団や五・一五事件など」がその四辺に当たるという。
では、現在に当てはめるとどうなるのだろうか。第一辺については、政府による新聞やテレビ放送への圧力が顕在的な問題となっている。第二辺については、政治主導の教育改革が強引に進められている中、今回のように学校教育に対して有形無形の圧力がかかっている。第三辺については、安保法制に関する憲法の拡大解釈が行われるとともに緊急事態法という治安維持法にも似た法律が取り沙汰されている。第四辺に関しては流石に官民挙げてとまではいかないだろうが、ヘイトスピーチを振りかざす民間団体が幅を利かせている。そして日本会議との関係が深い水間氏のブログからはこれらの団体との近さがにじみ出ている。もちろん現憲法下において戦前のような軍国主義やファシズムが復活するとは考えられないが、多様性を否定し一つの考え方しか許されないような閉塞感の強い社会という意味での「正方形」は間もなく完成する、いやひょっとすると既に完成しているのかもしれない。

2017年8月1日火曜日

8月の植村さん講演

今年の夏も植村さんは大忙しです。各地の市民運動グループの招きに応えて北陸3県と九州3県をかけまわり、「日韓」「言論」「裁判」を熱く語ります。これまでに決まっている日程は次の通りです。各地のお知り合いにお知らせください。

■4日(金)13:30~16:30
会場=福井市の福井教育センター
講演=日韓間の「慰安婦」問題の現在――歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告
主催=福井県AALA、新日本婦人の会福井県本部(0776-50-2753
参加費=500円

■5日(土)1:00~17:00
会場=金沢市の石川県教育会館2階第1会議室
集会=第17回「大東亜聖戦大碑」の撤去を求める集会 
講演=日韓間の「慰安婦」問題の現在――歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告 
主催=「大東亜聖戦大碑」の撤去を求め、戦争の美化を許さない会
参加費=500円

■6日(日)13:30~16:00、
会場=富山市のサンフォルテ307
集会=連続講座「韓国併合100年」@富山第8期第2回
講演=韓国に暮らして、「日韓合意」後を語る――日本軍「慰安婦」問題は現在(いま)
主催=コリア・プロジェクト@富山
参加費=1000円

■7日(月)18:30~20:30
会場=長崎市の長崎県教育文化会館401
講演=歴史修正主義と闘う――朝日バッシングの背後にあるもの
主催=ピースウィーク2017実行委員会(FAX: 095-822-4098
参加費=500円(大学生以下無料)
                                                          
■8日(火)1:00~16:00
会場=長崎市の長崎県教育文化会館2階
講演=言論萎縮をぶっ飛ばせ!――歴史修正主義と闘うジャーナリストの報告
主催=平和を守る長﨑女たちの会実行委員会                                                                    

■9日(水)19:00~
会場=福岡市のカフェ・ギャラリー・キューブリック
お話し=ブックトーク「真実 私は『捏造記者』ではない」
聞き手=RKB毎日放送・西嶋真司さん
参加費=1500円(ドリンク付、要予約)    
                 
■11日(金)13:30~16:30 
会場=熊本市の県民交流会館パレア会議室1
集会=報道と表現の自由を考える講演会「言論萎縮をぶっ飛ばせ!!」
主催=植村隆講演会実行委員会 
参加費=500

■12日(土)14:00~16:00 
会場=人吉市の人吉市東西コミセン
講演=言論萎縮をぶっとばせ!!――今、日本の民主主義が危ない!
参加費=300円

■19日(土)13301600
会場=広島市の広島弁護士会館(2階大会議室)
講演=言論萎縮をぶっとばせ――バッシングからみえてきたこと
主催=日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク、日本ジャーナリスト会議広島支部、広島マスコミ九条の会
問い合わせ:090-3632-1410(土井)
参加費=500円(学生無料)

■20日(日)13301530
会場=岡山市の県立図書館2階デジタル情報シアター
講演=言論萎縮をぶっとばせ――バッシングからみえてきたこと
主催=植村隆さん講演会実行委員会
参加費=1000円



2017年7月13日木曜日

東京訴訟第9回速報

植村裁判東京訴訟(被告西岡力氏、文藝春秋)の第9回口頭弁論が7月12日、東京地裁で開かれた。連日きびしい暑さが続いている東京だが、103号法廷は96席ある傍聴席が支援者で埋められ、ほぼ満席となった。この日初めて傍聴にかけつけた労組、市民運動の関係者や朝日OBも少なくなかった。

■西岡被告、「当事者への取材を一切しなかった」ことが明らかに

午後3時開廷。原告と被告の双方が提出した準備書面を確認し合ったあと、原告弁護団事務局長の神原元弁護士が、第7準備書面の要旨を朗読した。
第7準備書面は、被告側が「名誉棄損部分等一覧表」に記載した反論と抗弁(3月18日付記載)に対して、24ページにわたって詳細な批判を加えている。
その要旨朗読の中で、神原弁護士は、被告側が「植村氏は金学順氏が養父によって身売りされて慰安婦になったことを知っていて書かなかった」としている点に主張をしぼり、「身売りされたという被告西岡の主張は証拠によっては全く証明されていない。金氏が国を訴えた訴状にも、(金氏の記者会見後の)韓国紙の記事にも、そのような記載は一切ない。金学順氏が身売りによって慰安婦にされたという事実は証明されていないと言わざるを得ない」と述べ、さらに「植村氏が意図的に偽りの記事を執筆したと西岡が信じるに足る相当な理由」(いわゆる相当性)についても、西岡氏は直接の当事者に一度も取材していないことを指摘し、「被告西岡の名誉棄損行為は、事実の証明がなく、相当性もない」とあらためて主張した。

西岡氏の取材内容とその問題点については、前回に植村氏側が14点にわたる質問(求釈明)を出していたが、その回答書面がこの日までに出されていた(6月12日付)。被告側はその中で、直接の当事者である金学順氏、尹貞玉氏(挺対協=韓国挺身隊問題対策協議会代表)と植村氏に一度も取材していないことを認めている。そのこと自体が驚きだが、その理由にはさらに驚くほかない。金氏については「入院中とのことで面会取材することはできなかった。現地在住の在日韓国人に会って話を聞いた」、尹氏については「当事者ではなく研究者と言う立場であり、特段の取材の必要性を感じず、取材をしなかった」、植村氏については「原告が執筆した新聞記事についての批評をしたに過ぎず、同記事の執筆者に取材をしなかったことは問題とされるべきではない」というのである。西岡氏の取材と執筆の姿勢と態度についてはこれまでも批判が絶えなかったが、植村さんに対する重大な誹謗中傷と名誉棄損行為が、じつは当事者へのひとかけらの取材もなく行われたことが、この日の口頭弁論で明らかになった。

法廷ではこのあと、原克也裁判長が今後の進行について双方の意見を聞き、次回期日と書面提出の締め切り日、進行協議の日時を確認した。午後3時7分閉廷。
次回(第10回)口頭弁論は10月11日午後3時から開かれる。

Text by NAKAMACHI

※「意見陳述要旨」全文と「第7準備書面」は記録サイト「梅村裁判資料室」に収録➡ こちら

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報告集会は午後4時から5時30分まで、参議院議員会館で開かれた。
弁護団報告は神原弁護士と、札幌訴訟弁護団の川上麻里江弁護士が行った。講演は、元共同通信特派員の菱木一美氏が約50分、報告は植村隆さんが約15分行った。
弁護団報告の要旨は次の通り。
■神原弁護士
名誉毀損は、間違った記事を書いて、だれか名誉を毀損したときでも、ただちに損害賠償義務を負うわけではない。ちゃんと誠実に取材をつくした場合は成立しない。本件で西岡さんが植村さんの記事を書くときどんな調査をしたか。求釈明を出し、回答が来た。それを受けてこちらが、「そんなのはダメだろう」と主張した。
被告西岡は、金学順さんや尹貞玉さんに取材したか。取材していない。「当時は病気で会えなかった」というが、その後もご存命なので会う機会はあった。「日本のマスコミ取材の手配をした在日韓国人女性と会って経緯について確認した」という。現地のホテルや通訳の手配を手伝っている女性から「また聞き」したというのが取材だという。
金学順さんについては、植村さんは肉声のテープを聴いた。彼は植村さんに対して「金学順さんに会わずテープだけで取材したからけしからん」といった。そういうことを言って捏造記者だと批判している西岡は会ってもいない。現地手配を手伝った女性から「また聞き」した。それだけで「植村さんは、金学順さんが身売りされたと書かなかったから捏造だ」という。とんでもない。
次回の裁判は10月11日ですね。お互いに書面を出し尽くしており、このあたりで主張は尽きてくる。 その後、年明けに証人申請を出し、春には証人尋問。夏か秋には判決をめざす。
川上弁護士
札幌弁護団からの報告をします。櫻井よしこ、新潮社、ダイヤモンド社、ワック社を相手に提訴しています。札幌には北星学園大があります。大学への圧力の現場で訴訟を起こすことに意義を感じ、1年かけて、裁判管轄についての訴訟をやり、それから本題に入った。
きょうは東京の期日に初めて出席した。札幌の裁判長はやる気で指揮をしており、法廷でも「この後、報告集会をやるんでしょう」と言ったりする。裁判所自らが争点表をまとめて整理をしながら進めている。それは裁判長のキャラクターということだろうが、相手方代理人は趣旨のよくわからない主張をしてくる。これは私の論評ですが、よくわからない証拠も出してくる。そんな感想を個人的に抱くような状況です。
櫻井がやった名誉棄損、「捏造記者」という主張への反論とともに、その結果として発生した損害について、北星学園大に対して送られたメール、電凸といわれる大学に電話を掛けて困らせようという攻撃、それらも名誉毀損から生まれた行為だと主張している。
札幌の支援者のみなさんにもご尽力をいただいて主張をまとめている。市民も立ち上がって訴訟を支えて、一緒にたたかっていくという姿勢でおります。そろそろ証人尋問準備に入ろうというところで、順調に進んでいる。東京のみなさんも、札幌にも目線を向けていただき、いっしょに勝訴に向けて進んでいきたい。
 

※菱木一美氏の講演、植村さんの報告の詳報は後日、掲載します

2017年7月10日月曜日

札幌第8回報告集会

 植村裁判札幌訴訟の第8回口頭弁論報告集会が77日午後415分から札幌市教育文化会館で開かれた。弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士が裁判の進行状況を報告した後、植村隆さんが近況報告を兼ねて「文在寅政権の対日政策と日韓関係」と題して講演。「負けるな北星!の会」(20161031日解散)の元呼びかけ人、内海愛子・恵泉女学園大学名誉教授も挨拶した。司会は植村裁判を支える市民の会事務局の益子美登里さん。約80人が参加した。

■マケルナ会記録集刊行を報告
 主催者を代表し、支える会の林秀起事務局次長が挨拶。支える会の母体ともなった「負けるな北星!の会」の記録集『北星学園大学バッシング 市民は かく闘った』(247頁、頒布価格500円)の刊行を報告した。

■年度内に判決か
 小野寺弁護士によると、裁判進行のロードマップは①主張整理②立証(証人尋問)③判決――の3段階。現在は①の最終局面にある。次回期日の98日、次々回期日の1013日をもって①の段階が終わり、1122日の進行協議(非公開)を経た次の期日でいよいよ植村さんや被告の櫻井よしこさんらの証人尋問が始まる見通し。小野寺事務局長は「年度内の判決が見えてきたと言える」と述べた。
 小野寺弁護士はこの日の弁論で、被告ワック社(『月刊WiLL』の発行元)が提出した自らの主張を補強する証拠約120件が「本件訴訟と関係がない」として裁判所が「バッサリ削除」した場面を振り返った。「慰安婦は売春婦だ」といった主張で、被告側の論点すり替えが裁判所に見透かされたとも言える。

■韓国現代史からの学び~植村さん近況報告
 植村さんは韓国カトリック大学(校)で「東アジアの平和と文化」をテーマに客員教授として教鞭を執っている。日本にあまり知られていない大学の知名度アップを目標に授業の中で製作した大学紹介の日本語パンフレットを持参し、「韓国カトリック大学を日本に発信したい」と意気込みを語った。
 韓国では朴槿恵前大統領の罷免・逮捕、大統領選、文在寅政権の誕生と激動の現代史が進行している前大統領の失脚の原因は「お友達」への利益誘導が国民の怒りを買ったこととコミュニケーション能力の欠如にあったと分析。「これ、日本ではなくて韓国の話です」と会場を笑わせた。国民との対話を重視する大統領の姿勢は世論調査でも高評価を得ているという
 文在寅大統領が掲げる日韓慰安婦合意の見直しについても言及。安倍晋三首相が政治家として何を目指してきたか。日本軍の関与と強制性を認めて謝罪した1993年の河野談話の見直しを念頭に、教科書に載った慰安婦の記述に「自虐教育」と反発する国会議員の会を組織するなど、「記憶の継承をずっと妨害してきたのが安倍首相だ」と指摘した。
植村さんが強調したのは韓国で展開している「ひろばの政治」。前大統領の退陣を求め、街のひろばで連日展開された市民による「ローソク集会」は「デモクラシーの原点を見ているようだった」と韓国における「学び」の大きさを語り、その根本にある韓国の憲法第1条を読み上げた。
大韓民国は民主共和国である。大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民から発する」
植村さんは「当たり前のことだが、ローソク集会は国民が主権者であることを、身をもって示していると考えさせられた」としめくくった。
 内海愛子さんは短いスピーチの中で、戦後補償から置き去りにされた朝鮮半島や台湾出身のBC級戦犯、空襲の民間人被害者の問題に触れ、「東京裁判は天皇(の責任)、一般国民の被害、植民地支配の問題に触れなかった。何が裁かれ、何が裁かれなかったのか、考えなくてはいけない」と訴えた。

■7.7平和集会に合流
通常の報告集会はゲストを招いての講演を組み込んできたが、この日は午後6時半からかでる27で開かれた第327.7平和集会「アジアから今、問われている あの戦争」(メーン講師は内海愛子さん)への合流を想定していつもより短い約1時間で切り上げた。平和集会は支える会を含む35団体で実行委を構成。植村さんも、会場を埋めた約200人を前に韓国の現状について20分間特別報告した。


Text by YAMADA



2017年7月8日土曜日

札幌訴訟第8回速報

入廷する植村さん(前列左)と弁護団と、付き添うチワワ(左端)
■判決の下敷きとなる「主張整理案」めぐりやり取り
植村裁判札幌訴訟の第8回口頭弁論は7月7日午後、札幌地裁805号法廷で開かれた。正面左の植村さん側の弁護団席には22人が、右の櫻井氏側には6人が着席した。
原告と被告双方は、裁判所が前回弁論(4月14日)の後に提示した「主張整理案」(6月2日付)についての意見を書面で提出し、次回以降の進め方についても意見を交わした。
裁判所の「主張整理案」とは、第1回弁論以降の原告側主張と被告側の反論を精緻に要約した文書で、本文はA4判17ページ、別紙主張対照表はA4判8ページにわたっている。ここに書かれている内容は、裁判所の客観的な“理解度”を示しており、裁判の最後に書かれる判決書の争点整理の項の下敷きともなる重要な書面である。
植村さん側はこの整理案について、肩書や日付の誤記の指摘と、表現の補強要請など8点を簡潔に述べるにとどめ(第12準備書面)、この日の法廷では意見陳述はしなかった。原告側の読み上げ陳述なしは今回が初めて。
一方、被告側は、櫻井氏と新潮社が7月5日付の書面を提出したが、追記と部分削除の要求が含まれていたため、主張整理案をめぐるやりとりは持ち越され、次回以降も続くことになった。櫻井氏側はこれとは別に、前回弁論で植村さん側が提出した第11準備書面(ネット上の櫻井氏の記事が植村バッシングを拡大させたことを実証し追及した)に対する反論(第5準備書面)を提出し、「櫻井の論文と第三者による脅迫行為に因果関係はない」と主張している。また、ワック社はA4判27ページの長大な書面(6月30日付)を提出し、戦時中の軍資料類を多数援用しながら、朝日新聞の慰安婦報道や吉田清治証言を批判している。これは「主張整理案」とも植村さんの書いた記事とも直接は関係がない“歴史修正主義”史観の独演会である。温厚で公正な訴訟指揮をする岡山忠弘裁判長は、ワック社の弁護士に対して、「(要するに)捏造との関係では、女子挺身隊と慰安婦は違うということを言いたいのですね」と皮肉たっぷりな質問を浴びせていた。
次回以降の進め方については、岡山裁判長が「次回と次々回も主張整理案の論議は続けるが、同時に証人尋問の方針やその範囲も双方にお伺いしたい」と述べ、簡単なやり取りの後、原告、被告双方が証人尋問の具体的な準備に入ることを確認した。日程は次回(9月8日、第9回)と次々回(10月13日、第10回)が確定した。これにより、第10回弁論で双方の主張のやり取りは終了し、その次に、終盤の対決のヤマ場となる証人尋問を迎えることになった。証人尋問には植村、櫻井両氏が出廷する。両氏の直接対決があるかもしれない。開廷は午後3時30分、閉廷は同3時45分だった。
この日、札幌は最高気温が33度を超え、今年初めての真夏日となった。支援者の夏も熱い。傍聴希望者は定員71人に対して78人だった。午後3時過ぎ、裁判所職員が今回も抽選となったことをハンドマイクで告げると、横7列に並んだ行列から軽いどよめきが起きた。
次回は9月8日、次々回は10月13日に開かれる。いずれも午後3時30分開廷。

■報告集会で内海愛子さんが応援のエール
報告集会は午後4時15分から裁判所近くの札幌市教育文化会館で開かれた。定員72人の302号室が満員となった=写真左。
はじめに、支える会事務局の林秀起さんが、「負けるな北星!の会」(マケルナ会)の記録集「北星学園大学バッシング 市民はかく闘った」が前日(7月6日)に発刊されたことを報告し、購読を広く宣伝するように呼びかけた。続いて、弁護団報告。植村弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士が、裁判の進展状況と到達地点を説明し、「いよいよ双方の主張は出尽くし、前半戦は終盤を迎える。その後には、証人尋問が待っている。引き続き支援をお願いしたい」と訴えた。
報告集会の定番となった植村さんの韓国報告は、5月の大統領選挙によって文・革新政権が誕生した後の韓国情勢と「慰安婦」合意をめぐる日韓関係が中心となった。植村さんは、「大統領選の前夜、文候補の街頭演説をソウル市内で聞いた。支持者と聴衆はスマホのライトをキャンドルにして掲げた。その光のウエーブを見ながら、韓国は変わる、新時代が来ることを実感した。キャンドル集会ではいつどこでも、大韓民国憲法の条文がテーマ音楽のように歌われ朗読されていた。その第一条は、大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から発する、とある。私は韓国に教えに来ているが、たくさんのことを教えられてもいる」と語った。最後にあいさつした内海愛子さん(恵泉女学園大学名誉教授)は、マケルナ会呼びかけ人のひとり。植村裁判はこの日、初めて傍聴した。「いまも、傍聴にたくさんの人が並び、抽選になっていることに、感謝します。裁判は勝つことが大事ですが、同時に運動として広げ固めていくことも大事。私の経験からそう思います」とやわらかな口調で感想を語り、エールを送った。
この後、内海さんと植村さんは、道民活動センター(かでる2・7)で開かれた「7・7平和集会」に講演者として参加した。この集会は、盧溝橋事件が起きた7月7日に、道内の宗教者、法律家、市民運動などの団体が1986年から毎年開催している。事件から80年にあたることしは内海さんと植村さんが招かれ、内海さんは「戦後史の中の和解---置き去りにされた植民地支配の清算」、植村さんは「韓国報告---文在寅政権の対日政策と日韓関係」と題して講演した。定員150人の会場は200人を超える参加者で超満員となっていた。

 *報告集会の詳報は後日掲載します。


 マケルナ会の記録「北星学園大学バッシング 市民はかく闘った」
 2014年春から2年近く、北星学園大学と植村さん、そして植村さんの家族にも及んだバッシングに対して闘った市民の行動の全容が記録されている。経過年表、脅迫の実態、シンポジウムや集会の記録、呼びかけ人と参加者の思い、賛同者全氏名、資料(支援声明・アピール・要請書・決議・抗議など)から成っている。A4判246ページ。厚さ13ミリ、重さ635グラム。頒価500円。

2017年7月3日月曜日

吉見裁判、上告棄却

日本軍「慰安婦」問題の著作をめぐる発言について、吉見義明中央大学名誉教授が桜内文城衆院議員(当時)を名誉棄損で訴えていた裁判で、最高裁は6月29日、吉見さんの上告を棄却しました。支援団体(吉見裁判いっしょにアクション)と吉見訴訟弁護団は「最高裁決定は極めて不当だ」として、7月1日に抗議声明を発表しました。それぞれの声明には、提訴の経過と判決の問題点(①吉見さんはなぜ提訴したのか、②東京地裁と東京高裁の判決はどのようなものだったのか、③吉見さんの研究成果は「捏造」と認定されたのか、④「慰安婦」制度が性奴隷制度であることは否定されたのか)が、わかりやすく書かれています。以下に全文を転載します。
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【吉見義明さん名誉毀損訴訟最高裁決定に対する抗議声明】

1 中央大学名誉教授の吉見義明さんが日本維新の会(当時)の桜内文城衆議院議員(当時)を名誉毀損で訴えた裁判(以下、吉見裁判)において、2017629日、最高裁判所第一小法廷(裁判長小池裕)は吉見さんの上告を棄却し、受理をしないというきわめて不当な決定(以下、最高裁決定)を行いました。

2 この訴訟の発端は、20135月に橋下徹前大阪市長が「慰安婦制度が必要なことはだれでもわかる」と発言したことです。国内外からの批判を浴びた橋下前市長は同月、日本外国特派員協会で弁明のために講演しました。その際に、同席していた桜内氏が司会者の発言に関して、「ヒストリーブックスということで吉見さんという方の本を引用されておりましたけれども、これはすでに捏造であるということが、いろんな証拠によって明らかにされております」(以下、桜内発言)と発言しました。

3 研究者の研究業績を何の根拠もなく「捏造」であると公言する行為は、研究者に対する重大な名誉毀損であるだけでなく、研究者生命を奪いかねないほど深刻なことです。そして、この桜内発言が看過できないのは、吉見さんが明らかにしてきた「慰安婦」被害に関する事実を根幹から否定することで、被害者の名誉と尊厳をも冒涜するものであったということです。

4 吉見さんは、桜内発言が名誉毀損にあたるとして損害賠償請求に踏み切りました。しかし、2016120日の東京地方裁判所の判決(以下、地裁判決)は、桜内発言中の「捏造」(「事実でないことを事実のように拵えること」との意味)という言葉が、「誤りである」「不適当だ」「論理の飛躍がある」といった程度の趣旨であるとの認識を示し、被告を免責しました。
 吉見さんは控訴しましたが、同年1215日に出された東京高等裁判所判決(以下、高裁判決)は、「これはすでに捏造である」(桜内発言)の「これ」の意味がさまざまな解釈が可能であるとし、「吉見さんという方の本」を指すとは認定できず、名誉毀損は成立していないと判断しました。
 地裁・高裁判決ともに、誰が見ても容易に理解できる日本語の解釈を歪曲させたものであり、非論理的なものでした。

5 高裁判決を受けて、吉見さんは最高裁判所への上告を行いました。上告にあたっては、高裁判決の不当性を最高裁判所に示し、適切な決定を行うように求めました。しかし、最高裁決定は、「門前払い」というべきものでした。

6 吉見さんは丹念な資料調査と聞き取り等により日本軍「慰安婦」問題の実態解明に誰よりも大きく貢献し、日本国内外の歴史学界において高い評価を得てきました。地裁判決に対して、日本歴史学協会をはじめとした歴史学15団体が抗議声明を出したことはその証左です(2016530日)。また、吉見裁判に対しては、日本国内はもちろん世界の市民から、本会への入会、裁判の傍聴、集会への参加や「公正な判決を求める国際市民署名」などの形で、あたたかいご支援をいただきました。

7 今回、日本の司法の最高機関である最高裁が不当な決定を行ったことは、日本の司法の腐敗を白日の下にさらすものです。歴史研究の成果に根拠なく「捏造」と発言しても免責されるというのは、いったいどういうことなのでしょう。この決定は、歴史学界への全面的な挑戦であり、日本と世界の市民の声を踏みにじるものです。そして、「慰安婦」被害者の名誉と尊厳をいっそう冒涜するものです。断じて許すことはできません。

8 地裁・高裁判決、そして、最高裁決定は、吉見さんの研究成果が「捏造」だということを認定したものではありません。
 また、吉見裁判では、日本軍「慰安婦」制度が性奴隷制度といえる根拠についても、議論を展開し、桜内氏側の議論をことごとく論破してきました。地裁・高裁判決、最高裁決定のいずれにおいても、「慰安婦」制度が性奴隷制度であるか否かという点については、何らの判断も行われませんでした。したがって、「慰安婦」制度が性奴隷制度であることが否定されたことにはなりません。
 「慰安婦」制度が性奴隷制度であるというのは、国際的な常識であり、歴史学界においても広く共有されている認識です。また、この裁判を通じて、「慰安婦」問題の歴史的実態がよりいっそう明らかにされたことも特筆すべきことです。

9 私たちは、不当な決定に強く抗議するとともに、吉見さんの名誉回復と、日本軍「慰安婦」問題の真の解決に向けて、取り組みを続けていきます。吉見裁判をご支援いただいたみなさんにお礼申し上げるとともに、今後の「慰安婦」問題の真の解決のための活動へのご協力をお願いする次第です。

2017
71日 
YOSHIMI裁判いっしょにアクション

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【吉見義明教授名誉毀損事件の最高裁決定に対する弁護団声明】

1 2017年6月29日、最高裁判所第一小法廷(裁判長小池裕)は、桜内文城前衆議院議員(当時日本維新の会)の吉見義明中央大学名誉教授に対する名誉毀損事件について、吉見教授の上告を棄却し,上告受理申立を上告審として受理しないという極めて不当な決定(以下「本決定」という。)を下した。

2 この事件は、橋下徹大阪市長(当時)が、2013年5月27日、「慰安婦」問題に関して日本外国特派員協会で講演した際に、同席していた桜内氏が、「ヒストリーブックスということで吉見さんという方の本を引用されておりましたけれども、これは既に捏造であるということが,いろんな証拠によって明らかとされております。」と述べたこと(以下「本発言」という。)により、吉見教授の名誉が毀損されたという事件である。

3 東京高等裁判所の判決(以下「原判決」という。)は、本発言中の「これは」が指示しているものを「吉見さんという方の本」と特定できないとして,名誉毀損が成立しないとした。これは,論理も事実も無視して控訴棄却の結論を導いたというべきものである。
 今回,最高裁判所が,このような極めて不当な原判決に何らの批判も加えずに本決定を出したことは,国民が司法権に付託した責務を放棄するものであり,強く抗議する。

4 吉見教授は日本軍「慰安婦」問題について世界的に知られた第一級の研究者であり,その著作は数々の史料と証言に基づく実証的な研究として高く評価されている。
 本決定は,桜内氏の本発言が吉見教授の著作に言及したものと認めることができないとの原判決の事実認定を前提としており,吉見教授が著作の中で捏造したか否かについて判断を示していない。したがって,本決定によっても,吉見教授の「慰安婦」問題に関する研究実績への評価は微塵も揺るがないものである。

5 私たちは、研究者に対するいわれ無き捏造非難に対し断固として抗議するとともに,研究者の学問研究の自由を守り発展させ,「慰安婦」の被害実態が人権問題であるということへの正確な理解が社会で共有されるよう,今後も取り組みを続ける決意を表明する。

2017年7月1日
吉見義明教授名誉毀損訴訟弁護団

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2017年6月7日水曜日

7月の裁判集会日程

植村裁判の口頭弁論と報告集会は、7月に札幌と東京で次の通り開かれます。

■札幌訴訟
7月7日(金)第8回口頭弁論
札幌地裁で午後3時30分開廷(傍聴希望者は午後2時45分までに集合)
報告集会=午後4時30分~5時30分、札幌市教育文化会館
この集会の後に開かれる「7.7平和集会」で植村さんが特別報告をします。

★7.7平和集会
「盧溝橋事件から80年、アジアから今、問われている、あの戦争」
午後6時30分~(開場6時) かでる2・7(820研修室) 資料代500円
講演「戦後史の中の和解」内海愛子さん(恵泉女学園大名誉教授)
報告「いま、なにが問われているのか」植村隆さん

■東京訴訟
7月12日(水)第9回口頭弁論
東京地裁で午後3時開廷(傍聴抽選締め切りは午後2時30分)
報告集会=午後4時~5時30分、参議院議員会館1階講堂
講演「朝鮮半島情勢と植村裁判」菱木一美さん(元共同通信、元広島修道大教授)