2016年8月16日火曜日

植村さんの講演の旅

「植村裁判を支える市民の会」公式FB(フェースブック)より転載します
<おことわり:この記事は一部に追記があります。8月18日>



植村裁判を支える市民の会さんの写真
植村隆さんの全道スピーキングツアーは8月9日の旭川から始まりました。10日の岩見沢に続き、15日には「不戦の日 8.15北海道集会]が自治労会館で開かれました。お盆にも関わらず会場は補助いすを出しても足りないぐらの参加者300人で埋まりました。(写真上)
植村隆さんは映像データを駆使して話し始めました。
まずはNEWS23(2014.12.23放映)で、北星と植村さんへのバッシングをテーマにして6分にわたって詳細を伝えた映像です。
キャスターの岸井さんは「一連の圧力の背景に歴史の事実を書きかえようとする勢力がいる」と鋭い指摘をしていると語りました。
次に写しだされたのはDVDドキュメンタリー「終わらない戦争」の中で紹介された1991年8月14日の金学順(キム・ハクスン)さんの記者会見の様子です。植村さんを攻撃する歴史修正主義者らは、キムさんは挺身隊として連行されたとは言っていない、と主張していますが、本人が挺身隊として連行されたと言っている大事な映像です。
最新のニュースも盛り込みました。それは植村さんの娘さんの裁判の結果を伝えた8月3日のNHKニュースです。
植村隆さんの娘さんが、ネットで中傷の書き込みをした投稿者を相手取って起こした裁判の判決が8月3日午後、東京地裁で言い渡されました。原告(娘さん)が請求した170万円満額が認められ原告側全面勝訴の判決です。代理人の弁護士が次のように読み上げました。匿名の不特定多数からのいわれのない誹謗中傷は、まるではかり知れない『闇』のようなものでした」「こうしたことは他の人にも起こりうる出来事。こうした攻撃にさらされることのない社会になってほしい。今回の判決が、そのきっかけになってほしいと思います」。
娘の毅然として戦った姿に植村さんは励まされた、と語りました。自身の裁判も負けられないと。
何故、植村さんが標的にされたのかについても、客観的に語りました。一つには1990年代後半から歴史修正主義のバックラッシュがあります。
植村さんは、国連のデービット・ケイ氏が4月に政府や報道関係者の聞き取りをもとに調査結果を発表し、日本の報道の自由が脅かされていると指摘したことに触れました。その中には「慰安婦問題を報じた元朝日新聞記者の植村隆氏やその娘に対し、殺害予告を含む脅迫が加えられた。当局は脅迫行為をもっと強く非難すべきだ」と指摘したことを紹介。 報道の自由度が世界で72位と低いのは報道者が圧力に屈していることを物語っています。世界が日本をどう見ているか、私たちに何ができるのか?と考えさせられました。
慰安婦問題の日韓問題にも触れました。「少女」像を移転させては駄目だと考える市民が76パーセントもいること。特に若い世代が多く、少女像の前で交代でテントを張って守っている写真も紹介しました。植村さんは、日本人の心のなかに「少女像」を、という考えを述べていました。
植村さんのお話は日々進化中。不屈の精神で闘っています。支える人の輪も大きくなっています。今日もこれから新ひだか町で講演します。
uploaded on 2016.8.16,  text and photo by M.Higuchi 
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2016年8月 植村隆さんスピーキングツアー
◆旭川 8月9日(火)18:30~ 旭川建設労働者福祉センター 主催:旭川平和運動フォーラム
◆岩見沢 8月10日(水)18:00~ 岩見沢自治体ネットワークセンター 主催:平和運動フォーラム空知地域協議会
◆札幌 8月15日(月)18:00~ 北海道自治労会館 主催:北海道平和運動フォーラム
◆新ひだか町 8月16日(火)18:30~ 同町コミュニティセンター 主催:北海道平和運動フォーラム日胆地域協議会
◆室蘭 8月18日(木)18:30~ 東町中小企業センター 主催:拳法を守る室蘭地域ネット
◆名古屋 8月20日(土)13:30~ 市博物館講堂 主催:植村裁判支援名古屋集会実行委員会
◆四日市 8月21日(日)
◆倶知安 8月23日(火)18:30~ 後志労働福祉センター 主催:後志平和フォーラム後志連絡会
(9月には福岡、熊本、水俣、北九州市で開催予定)