萩生田文科相があいちトリエンナーレの文化庁補助金を不交付としたことについて、激しい批判が巻き起こっています。日本ペンクラブ(吉岡忍会長)はいちはやく会長談話を発表し、「補助金不交付は脅迫によって『表現の不自由展』を中断に追い込んだ卑劣な行為を追認することになりかねない」と述べ、決定の撤回と企画展の再開を求めています。ツイッターには、権力による検閲の復活を危ぶむ声があふれています。ネット署名も即日、立ち上がっています。
9月27日午前1時に収録。順不同、敬称略、/は連続投稿
氏名と肩書はツイッター上の表示ママ、@はアカウント名
■自己利益のために平然とウソをつく人間が、今の日本では教育行政トップの「文部科学大臣」だという。教育とは何なのか。 検閲庁に成り下がった文化庁は文部科学省の下部組織(外局)。 教育も文化も、言論や表現の自由も、昔の政治思想を共有する集団に私物化されつつある=山崎 雅弘@mas__yamazaki
■こんな後出しジャンケンが通るから、誰もが政府の意向を気にして萎縮するわけだ。おたくの大学の教員の授業内容が気に入らないからガソリン持っていくと脅されて休講にでもしたら、大学への補助金もカットされるかもしれないということだろう。怖い世の中になったなあ=井上 雅人@INOUE_MASAHITO
■えっ! これ事実なのだろうか? こんなことが許されるなら、実質政府の顔色伺いながらやるしかなくなるじゃないか。これ酷すぎないか。文化庁は脅迫した人たちに手を貸すってこと? これじゃ国の言いなりでしか物が出来ないじゃないか。原発事故のとき以上に怒っている=大友良英 otomo yoshihide@otomojamjam
■あり得ない。日本の公共的文化制度が終わります。こんな前例ありますか。これがまかり通って良いのでしょうか。リフリーダムや不自由展や知事や津田さんとかあいトリ関係者だけじゃなく、日本のアート関係者一丸となって動かないと、文化庁も助成制度も表現の自由も国際文化競走も「終わり」ませんか=Chim↑Pom@chimpomworks
■これはもうどう考えても検閲でしょう。そしてそれをやってるのが芸大の元学長という=山川冬樹@yamakawafuyuki
■これ大丈夫かな=Dai Tamesue (為末大)@daijapan
■これはアメリカなら必ず訴訟になる。日本は、というか愛知県は行政訴訟を起こさないのか? すべての文化事業のために、絶対に提訴すべき事案です=北丸雄二@quitamarco
■"国への法的措置について、大村氏は「表現の自由」を保障する憲法21条を争点にする考えも強調した" (記事より) たとえ国が相手でも、憲法に則して正しいことをきちんと主張してくれる知事の姿は、いま日本に住む多くの人たちを勇気づけると思います。敬意を払い強く支持いたします=香山リカ@rkayama
■【表現の不自由】萩生田が文科大臣になって最初の仕事が、愛知の「芸術の不自由展」への助成金7800万円を不交付。その理由が、ヘイトの川村市長がマッチをつけて、火をつけるだの、石油をまくだのという妨害が起こったことが「安全確保の問題など情報を伝えなかった」という=金子勝@masaru_kaneko
■文化庁があいちトリエンナーレへの補助金不交付を決定(朝日新聞)。「文化庁が」てはなく「萩生田文科大臣が」と報じるべきだろう。萩生田極右政策第1弾だ=前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover
■政府に都合のいい文化事業にしか補助金が出ない。今後、戦争の歴史的展示にも同じことが起こるぞ=町山智浩@TomoMachi
■萩生田文科相「展示が申請通りでない」
から補助金出さないのだそう。なら、「総理と会った」と愛媛県に虚偽報告した加計学園にも補助金、返してもらったら?=山岸一生 りっけん 立憲民主党@isseiyamagishi
■9月26日、文化庁が、あいちトリエンナーレについて 「補助金は全額不交付」 と発表したことに、 井上さとし参議院国対委員長、
吉良よし子参議院議員とともに 抗議し、交付を求めました。/「補助金は全額不交付」の理由として、 (1)実現可能な内容になっているか、 (2)事業の継続が見込まれるか、
の2点において、文化庁として適正な審査を行うことができなかったというのです。 円滑な運営などの懸念を文化庁に言っていなかったことも不支給の理由としてあげていました。/では、申請手続きの際に、警備の問題など文化庁に言わなければならないと規定があったのかと聞くと、“それはない”、と文化庁担当者は答えました。 申請手続きの際に、文化庁に言わなければならない規定もないのに、後から言わなかったから不支給というのはあまりに理不尽です。/円滑な運営ができるかどうかを言わなかったなどの理由で、補助金を不支給にした例があるか問うと、初めてとのこと。
今回の事態が異常な事態であることも浮き彫りになりました=もとむら伸子(本村伸子)@motomura_nobuko
■確実に「戦前」に向かっている。表現の自由は民主主義の根幹。検閲、弾圧、思想犯の逮捕・・・。いつか来た道が、すぐそこまで来ているというおぞましい現実を国民が理解しなければ、取り返しのつかない事態となるだろう。言いたいことが何もいえない世界。「結集」で、絶対に阻止しなければならない=小沢一郎(事務所)@ozawa_jimusho
■萩生田氏「批判や抗議が殺到し展示継続が難しくなる可能性を把握していながら、文化庁に報告がなかった」。これは文化・芸術の自由を守るべき文科大臣が脅迫者の側に立ち、国家検閲者であることを示すものだ。大臣の資格なし!=志位和夫@shiikazuo
■愛知国際芸術祭への補助金不交付の件、現段階では報道でしか確認が出来ていませんが、このような事はあってはならないと考えています。不交付判断の経緯や理由は何か?一度交付決定した責任もあるのではないか?直接文化庁から説明を求めたいと考えています。山田太郎
(参議院議員・全国比例)@yamadataro43
■問題はあったにせよ、いったん採択した7800万円を後から不交付決定は、申請書に余程の虚偽記載があったのでもなければ無茶苦茶で、審査する側は一体何を審査していたのかという事になります。申請書類を公表し、この決定が適切か、オープンに検証すべきと思います=米山隆一@RyuichiYoneyama
■文化庁による補助金の不交付、NHK経営委員会によるニュースへの圧力。今や日本で表現の自由、言論の自由が公然と圧殺されている。今おかしいと言わなければ、権力にとって無害な表現だけが社会に横溢することになる=山口二郎@260yamaguchi
■「表現の自主規制促進政策」なんだろうな…と思います。これをしておけば、今後は各組織が自発的に内部で検閲をしてくれると=KAMEI Nobutaka@jinrui_nikki
■愛知県が補助金を申請した時点で、「円滑な運営を脅かすような重大な事実」はなかった。
あったのはアート展示の計画だけ。政権は円滑な運営を脅かした犯罪者を責めず、被害者である愛知県を責めている。 めちゃくちゃだ=阿部岳 / ABE Takashi@ABETakashiOki
■愛知の芸術祭への補助金不交付の決定は、文化活動へのすべての補助金は「政権への忠誠度」を基準に採否を決すると文科省が宣言したと僕は解しました。すでに外交、経済、学術の全分野で劣化が止まらない日本にそれでも最後に残っていた文化的発信力もこれでとどめを刺されました。/今後は体制批判と解釈される作品や活動には一切公的資金は支給されないからそのつもりで、という告知だと思います。そこで、僕からの提案ですけれど、この愚劣さを可視化するために、どこかで「阿諛追従展」というのをやりませんか。全篇政権へのおべんちゃらだけで構成された展覧会=内田樹@levinassien
■しかし日本の根幹を揺るがす、重大かつ深刻な影響をもたらすであろう大臣の一大決定なのに、ぶら下がりの会見で表明ってどうなんだよ。しかもエレベーターの前、話すだけ話したら逃げる気満々ではないか。聞いてる記者さん達、事の重大さわかってるか?全てが軽い。この耐えられない軽さに目眩がする=ガイチ@gaitifuji
■表現内容の如何によって国家による差別的取扱いが罷り通るのなら、日本には最早「表現の自由」は存在しないと宣言しているに等しい。萩生田文科相の愚かな決定は、我が国における全ての表現活動を時の政治権力が選別できる最悪の前例を残す。このような憲法も民主主義も無視した決定は断固粉砕すべき=異邦人オクローシカ@Narodovlastiye
■ちなみに「文化庁は内容を批判せず、手続き上の問題だとして補助金の不交付を決めた」というのは、ユネスコ「世界の記憶」への南京大虐殺関連資料や「慰安婦」問題関連資料の登録を阻止しようとした高橋史朗の戦術と同じですね=能川元一@nogawam
■この国が完全に文化的先進国から失墜してしまったことの証明。僕は芸術表現の公的組織への全面的な依存には反対だが、この判断は致命的に酷い。これを批判せず、大多数の支持を得られなかったのだから仕方ないとするような識者には、今後文化にかかわる資格はないと思う=佐々木敦@sasakiatsushi
■メディアに圧力をかけ、芸術表現の自由を破壊し、警察権力で批判の声を封殺し、解釈改憲を行い、沖縄の民意を無視し、データを改竄し、公文書を隠蔽・破棄し、何をしても大臣は罷免されず、友達優遇、外敵を作って国民を煽動し、……現政権が独裁体制にどこまで近づけるか、挑戦しているのは明らか=平野啓一郎@hiranok
■あいちトリエンナーレ2019パフォーミングアーツ部門の参加作家であるクワクボリョウタさんが、あいトリに対する補助金の不交付を事後的に決めた文化庁に抗議。交付が認められない限り文化庁主催の展覧会への出品と今後一切の文化庁メディア芸術祭への関与を拒否するとのこと=津田大介@tsuda
■「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金交付中止の撤回を求めるchangeのネット署名が始まりました。今回の措置に疑問をお持ちの皆様方はご署名いただければ幸いです=津田大介@tsuda
発信者:ReFrredomAICHI 宛先:文化庁 Chenge.orgのネット署名賛同の方はこちらへ |
■日本ペンクラブに所属している事を本当に誇りに思います。文化庁のあいちトリエンナーレに対する補助金不交付決定について、日本ペンクラブが即座に会長談話を発表しました=白川優子@yuko_shirakawa
「文化庁の補助金不交付決定の撤回を求め、『あいちトリエンナーレ2019/表現の不自由展・その後』のすみやかな再開を期待する」
http://japanpen.or.jp/comment0926/
中断された「あいちトリエンナーレ2019/表現の不自由展・その後」の再開に向けた動きが伝えられている。「いま行政がやるべきは、作品を通じて創作者と鑑賞者が意思を疎通する機会を確保し、公共の場として育てていくことである」(8月3日声明)と展示継続を訴えてきた私たちは、この動きを注視している。
しかし、一方、文化庁は予定していた「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金を交付しない決定をしたという。理由はどうあれ、これは同イベントを経費の面から締めつけ、「表現の不自由展・その後」を脅迫等によって中断に追い込んだ卑劣な行為を追認することになりかねず、行政が不断に担うべき公共性の確保・育成の役割とは明らかに逆行するものである。
私たちは、文化庁がその決定を撤回するよう求めるとともに、同展が当初の企画通りに確実に、一日も早く再開されることを期待する。
私たちは、文化庁がその決定を撤回するよう求めるとともに、同展が当初の企画通りに確実に、一日も早く再開されることを期待する。
2019年9月26日
一般社団法人日本ペンクラブ
会長 吉岡 忍
会長 吉岡 忍