言いがかり、いちゃもん、災難を
孤軍奮闘する植村さんだけに
負わせていいのか!
次から次に押し寄せてくる言いがかり・いちゃもんに、家族ぐるみで生死をかけた防衛戦を強いられた植村隆記者の災難は、本来だれが引き受けるべきものだったのか、これが最大の問題だと思った。一般論として、ひとつの新聞記事に読者から「いちゃもん」が来たとき、対応すべき責任者は誰か、その記事を書いた記者個人か、それとも新聞社か。植村記者はそのいちゃもんを個人で引き受け、まさに孤軍奮闘しているのだが、聞けば聞くほど腹が立ってきた。引き受け手は会社側じゃないか。社の何人もの目を通って公になった正真正銘の記事じゃないか、読者との関係では記事内容の正誤を含めて会社が全責任を負うというのが当然ではないか。植村さんは歴史修正主義を相手にしていると語るが、無理やり押さえつけている怒りが植村さんの健康を損なうことがないように祈るばかりだ。(S・F記)