update 2018/9/28 9:30am
植村隆さんが、株式会社金曜日の社長に就任しました。同社は「週刊金曜日」を発行する総合出版社です。9月26日に開いた同社株主総会・取締役会で植村さんが代表取締役に選任されました。植村さんは「週刊金曜日」の発行人も兼ねます。リベラル系の雑誌の退潮著しい出版界ですが、植村さんのジャーナリストとしての豊富な知識・経験と鋭い報道感覚、持ち前の正義感とで、日本の言論空間に新しい風が巻き起こるよう、期待し、応援したいと思います。
以下、週刊金曜日オンラインの記事を転載します。
『週刊金曜日』を発行する株式会社金曜日(東京・千代田区)の新社長に9月26日、元『朝日新聞』記者で現在、韓国カトリック大学客員教授の植村隆(60歳)が就任した。北村肇社長(66歳)は同日、任期満了で退任した。定時株主総会と取締役会で決定した。
植村隆氏は、「慰安婦」に関する記事を捏造したと西岡力氏(前東京基督教大学教授)らから批判され、特に2014年1月末、『週刊文春』が〈“慰安婦捏造”朝日新聞記者がお嬢様女子大教授に〉という記事で、西岡氏のコメントを掲載したことから、激しいバッシングを受けた。
しかし、その後、植村氏が起こした民事裁判で、西岡氏は今年9月5日、植村氏を批判する根拠としていた元「慰安婦」の訴状と韓国紙の記事について、そのいずれも引用を誤っていたうえ、自らが記事を改竄していたことを認めた。植村氏の記事が「捏造だ」という主張はもはや根拠を失っている。
櫻井よしこ氏の植村氏を批判する根拠も、西岡氏とほぼ同じなため、櫻井氏の批判も根拠を失った。植村氏が櫻井氏を名誉毀損で訴えた札幌地裁での判決は11月9日に言い渡される。