映画「沈黙――立ち上がる慰安婦」の上映会が8日横須賀、9日東京・渋谷であり、両会場とも右翼の妨害はなく無事に終了した、と実行委員会がフェースブックで伝えています。その記事から、横須賀、渋谷の上映会の様子と、製作委員会・朴寿南監督の声明を転載します。
【12月8日、横須賀】東京、大阪、新潟、神奈川各地から90名もの市民が、『沈黙−立ち上がる慰安婦』上映会を守るために集まりました!(加工写真の集まりは上映会ではなく、応援に来た人たちの打ち合わせなのです。)写真の通り警備体制も厳重に敷かれました。今日は寒かったです。1日立ってくれた皆様、弁護士の先生、会場の中で防衛し続けていただいた皆様本当に有難うございました。こうして約150名がぶじに鑑賞。夜、右翼団体が駅周辺に現れましたが結局、一つの団体も会場半径300m以内に近寄ることができませんでした。韓国メディアがトップニュースで報道しています!弁護団、市民の勝利を誇りに思います。ありがとうございました。
【12月9日、渋谷】10時からの『沈黙−立ち上がる慰安婦』上映は右翼団体の妨害行動はいっさいなく、満席近く上映を終えました。昨日の横須賀上映に応援に来てくれた方や、他にも入場券を買って中で鑑賞しつつ見守ってくれた皆様がいます。本当にありがとうございました。トークにかえ昨日横須賀会場でインタビューに答えた監督コメント5分をDVDに焼き放映してもらいました(本日会場のみ限定放映)。拍手喝采!!でした。渋谷署の護衛もありました。周りを警戒しながら映画が上映される社会は異常です。12月13日(木)13時より上映があります!ぜひこの機会にご覧ください。
【声明】(中略)抗議内容は、朝鮮人「慰安婦」は、強制
連行ではなかった、捏造映画である、日本の政府見解に反する映画であり上映そのものに断
固抗議するというものです。憎悪に満ちたヘイトスピーチでもあります。
こうした事実ではない誹謗中傷、公然となされる妨害行為は、映画に登場する「慰安婦」被害者を傷付け、尊厳を踏みにじるセカンドレイプそのものです。今こうした抗議、妨害行為に対して私達がなしうることは、1人でも多くの人を集めて『沈 黙-立ち上がる慰安婦』を上映することです。 いったいどういう映画なのか、みなさんぜひ映画をみにきてください。地域で自主上映を開き、皆様の手でこの映画の上映会をぜひ開催してください。この上映運動の自由と権利までをも脅かすあらゆる行為行動に対し、私たちは弁護団、そして日韓の市民の皆さんと力を合わせて立ち向かいたいと思っています。
※声明は、12月6日、横浜地裁仮処分決定後の記者会見で配布された