植村裁判札幌訴訟(被告櫻井よしこ氏、新潮社、ダイヤモンド社、ワック)の第4回口頭弁論が11月4日、札幌地裁で開かれました。7月末以来約3カ月ぶりの裁判ですが、裁判所周辺の街路樹の紅葉は終わりに近づき、冬の訪れが近いことを実感しました。今回も傍聴券交付の行列ができ、抽選となりました(定員71席に対し87人行列)。
札幌訴訟では前回まで、櫻井氏が植村さんに浴びせた名誉棄損表現は「事実の摘示」なのか、「意見、論評」なのか、が主たる争点となっていましたが、この日の陳述で被告側はこれまでの主張を変更し、初回以来すべて「意見、論評」としていたものの一部が「事実の摘示」であることを認めました。この点について、植村弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士は裁判後の報告集会で、「これで事実摘示か論評かについて、お互いの見解が明らかになった。(基本的な)第一の争点のやり取りを終えた。裁判は次のステップに進むことになる」と語りました。
名誉棄損をした表現者は、その表現が「事実の摘示」であれば、その事実が真実であるか、真実だと信じてもやむを得ないことの証明が必要です。次回以降は、櫻井氏の表現が「真実である」のか、もしくは「真実と信じるについて相当の理由がある」のか、について双方の主張、立証が行われ、さらに植村さんが受けた「被害・損害」も大きな争点になる、とのことです。
次回以降の期日は、第5回(12月16日)に続き、第6回(2017年2月10日)、第7回(4月14日)までが決定しました。
■講演で俵義文さんが「日本会議」を分析
会場は満席になった 東京からの参加者も |
集会の最後に、「wamへの攻撃を許さない」声明を「支える会」七尾事務局長が読み上げ、集会参加者に共闘と連携を呼びかけました。
※声明「女たちの戦争と平和資料館wamへの攻撃を許さない!」は下記に掲載