update 2020/2/7 10:30am
速報! 札幌高裁 櫻井よしこ氏を再び免責
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またも不当判決
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植村裁判 札幌訴訟控訴審
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控訴審判決言い渡しはきょう(6日)午後2時半から札幌高裁であり、冨田一彦裁判長は植村氏の控訴を棄却した。
判決主文は次の通り。
1 本件各控訴をいずれも棄却する。
2 訴訟費用は控訴人植村の負担とする。
不当判決に抗議!(2月6日午後2時50分、札幌高裁前で) |
朝日新聞が報じた記事を以下に引用します。
【朝日新聞デジタル】2020年2月6日21:41
元慰安婦の証言を伝える記事を「捏造」と断定され名誉を傷つけられたとして、元朝日新聞記者で「週刊金曜日」発行人兼社長の植村隆氏がジャーナリストの櫻井よしこ氏や出版3社に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が6日、札幌高裁で言い渡された。冨田一彦裁判長は原告側の控訴を棄却した。植村氏は上告する方針。
植村氏は1991年、韓国人元慰安婦の金学順さんの証言を取材し、8月と12月に朝日新聞に記事が掲載された。櫻井氏は2014年に月刊誌「WiLL」4月号で「植村記者が真実を隠して捏造記事を報じた」と指摘。「週刊新潮」「週刊ダイヤモンド」誌への寄稿でも植村氏の記事を「捏造」と断定した。
18年11月の一審・札幌地裁判決は、雑誌や韓国紙の記事をもとに、植村氏の記事が事実と異なると櫻井氏が信じたことに「相当の理由がある」と結論づけ、植村氏の請求を棄却。高裁も地裁の判断を踏襲した。
植村氏は控訴審で「櫻井氏は植村本人に直接取材していない」と指摘。植村氏の記事が「捏造」だと信じたことに「『相当な理由がある』とは認められない」と主張した。だが高裁判決は「推論の基礎となる資料が十分あり、本人への直接の取材が不可欠とはいえない」として退けた。
植村氏は記者会見で「不当判決。絶対に容認できない」と述べ、上告の意向を表明。櫻井氏は「裁判所が事実関係をきちんと見てくださったことを感謝する」とのコメントを発表した。(編集委員・北野隆一)
【朝日新聞 北海道版】2020年2月7日朝刊
■植村氏、上告の意向 慰安婦報道訴訟、二審も敗訴
裁判で植村氏側は、櫻井氏が植村氏本人に取材しなかったことを問題視してきた。この点について、高裁判決は「推論の基礎となる資料が十分あり、本人への直接の取材が不可欠とはいえない」として、植村氏側の主張を退けた。
櫻井よしこ氏は「報道の自由、言論の自由が守られたことを喜ばしく思います」などとコメント文を出した。出版3社も報道各社に向けてコメントした。ダイヤモンド社は「当然の判決と捉えている」、週刊新潮編集部は「裁判所の判断は、証拠に基づく当然かつ適切なものと思います」、ワック編集部は「判決を精査できておらず、コメントは控えたい」とした。
判決後、植村氏と弁護団は札幌市内で記者会見した。植村氏は「極めて恐ろしい判決だ。これだと本人に取材しないで捏造だと断定することが自由になる」と、高裁判決を批判した。そのうえで「上告して最高裁に判断を委ねたい。逆転判決をめざしたい」と上告する方針を示した。弁護団は「植村氏の名誉回復のために全力で闘う決意である」などと声明を出した。(伊沢健司)