2月8日に東京高裁であった「朝日・ゲレンデール訴訟」の判決について、原告側が期限の22日までに上告しなかったため、原告の敗訴、朝日新聞社の勝訴が確定した。これで、朝日新聞の慰安婦報道をめぐって3つのグループが起こした集団訴訟(計4件)はすべて、原告敗訴、朝日勝訴で決着したことになる。
3訴訟の提訴日、原告人数、判決月と裁判長は次の通り。×敗訴、○勝訴、→◎確定
▼「朝日新聞を糺す国民会議」の訴訟(※注)
2015年1月26日提訴、2万5000人
2016年7月、東京地裁(脇博人裁判長)原告×、朝日○
2017年9月、東京高裁(村田渉裁判長)原告×、朝日○、→◎
▼「朝日新聞を正す会」の訴訟
2015年2月9日提訴、482人
2016年9月、東京地裁(北沢純一裁判長)原告×、朝日○
2017年3月、東京高裁(野山宏裁判長)原告×、朝日○
2017年10月、最高裁上告棄却 →◎
2017年11月、甲府地裁(峯敏之裁判長)原告×、朝日○、→◎
▼「朝日・グレンデール訴訟」
2015年2月18日提訴、2557人
2017年4月、東京地裁(佐久間健吉裁判長)原告×、朝日○
2017年4月、東京地裁(佐久間健吉裁判長)原告×、朝日○
2018年2月、東京高裁(阿部潤裁判長)原告×、朝日○、→◎
※注=「朝日新聞を糺す国民会議」の原告弁護団長高池勝彦氏は、植村裁判札幌訴訟の被告櫻井よしこ氏の代理人弁護士をつとめている。
また、原告らが問題にした慰安婦報道には植村隆氏の記事も含まれるが、植村氏は被告ではなく、裁判にはかかわっていない。
※集団訴訟についての解説と関連記事は「植村裁判資料室」に収録
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「朝日新聞の誤報のせいで…」は明確に退けられた
■能川元一氏のコメント <2月24日14:08発信ツイッター> こちら
杉山新駐米大使がアメリカ各地でなにを言うのか、メディアはしっかりと監視すべき。もしまたしても「朝日新聞が…」と発言したら、「それ、裁判所で否定されたのでは?」と指摘しなければならない。これまでさんざん右派メディアが主張し、日本政府までのっかってきた「朝日新聞の誤報のせいで…」が裁判所から明確に退けられたのだから。一体どちらが「フェイクニュース」だったのか、司法の場で決着がついた。
※注=「朝日新聞を糺す国民会議」の原告弁護団長高池勝彦氏は、植村裁判札幌訴訟の被告櫻井よしこ氏の代理人弁護士をつとめている。
また、原告らが問題にした慰安婦報道には植村隆氏の記事も含まれるが、植村氏は被告ではなく、裁判にはかかわっていない。
※集団訴訟についての解説と関連記事は「植村裁判資料室」に収録
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「朝日新聞の誤報のせいで…」は明確に退けられた
■能川元一氏のコメント <2月24日14:08発信ツイッター> こちら
杉山新駐米大使がアメリカ各地でなにを言うのか、メディアはしっかりと監視すべき。もしまたしても「朝日新聞が…」と発言したら、「それ、裁判所で否定されたのでは?」と指摘しなければならない。これまでさんざん右派メディアが主張し、日本政府までのっかってきた「朝日新聞の誤報のせいで…」が裁判所から明確に退けられたのだから。一体どちらが「フェイクニュース」だったのか、司法の場で決着がついた。