■植村隆
みなさま、あけましておめでとうございます。韓国カトリック大学の冬休みで、私は札幌の自宅に戻っています。雪景色の中で、2018年の様々な行事を想いながら、静かな闘志を燃やしています。
札幌訴訟では、3月に被告の櫻井よしこ氏、および原告である私への尋問が行われます。最大のヤマ場です。そして秋には、一審判決がでるとみられています。『全面勝訴』を告げるハタを札幌地裁前に掲げたいと思います。
東京訴訟も、これから正念場です。
みなさまのいっそうのご支援をお願いします。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
■七尾寿子(支える会事務局長)
札幌訴訟の第1回口頭弁論で、被告櫻井よしこさんは、訴状の論点に応えることなく自論を展開して、私たちを唖然とさせました。
それからほぼ2年、3月23日の尋問では、再び植村さんとの対決の時を迎えます。
これまで、会議を重ね続けてきた弁護団のみなさんと、地道な努力によって掘り起こした事実を寄せてくれた研究者の方々に感謝を申し上げます。
植村さんは、ソウル、札幌、東京と裁判で飛び回っています。各地の講演で多くの人々との出会い、裁判支援の広がりをいただいているだけでなく、萎縮の圧力を超えて連帯も深めていると思います。みなさん、秋に予定されている判決を「勝利」で迎えるため、これからもご支援ください。
■植村訴訟東京支援チーム
植村裁判は法廷で、「義母の起こした裁判を有利にするために植村記者は記事を捏造した」という攻撃が、まったく根拠のない「推論」だったことを被告に認めさせました。札幌、東京、ソウルを飛び回ってきた植村さんと、支えてきた皆さんによる3年間の努力の結果です。しかし裁判は長期化しており、「言論テロ」も続いています。
自由な言論を守るためにも、元慰安婦の方の体験を次世代に語り継いでいくためにも、2018年も頑張りましょう。
※写真=冬の野幌森林公園 by M.HIGUCHI
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2018年これからの催しと裁判
1月6日、新春コンサート(東京・成城ホール)
1月11日、新春の集い(札幌・自治労会館)
1月31日、東京訴訟第11回口頭弁論(東京地裁)
2月16日、札幌訴訟第10回口頭弁論(東京地裁)
3月23日、札幌訴訟第11回口頭弁論、植村・櫻井両氏本人尋問(札幌地裁)