植村隆さんが10月1日、北大で開かれる学術シンポジウムに出席します。北大大学院メディア・コミュニケーション研究院の招きによるものです。植村さんは韓国から一時帰国します。
■シンポジウム 「慰安婦」と記憶の政治
▼場所:北海道大学文系総合教育研究棟W103室
▼基調講演
アジア太平洋戦争における日本軍と連合国軍の「慰安婦」=テッサ・モーリス-スズキ(北海道大学招へい教授・オーストラリア国立大学)
▼報告1 朝日バッシングの背後にあるもの=植村隆(カトリック大学招聘教授・元朝日新聞記者)
▼報告2 「想起の空間」としての「慰安婦」少女像=玄武岩(北海道大学)
▼討論 「慰安婦」問題と越境する連帯=テッサ・モーリス-スズキ+植村隆+玄武岩
司会:水溜真由美(北海道大学)
主催:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
主催:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院
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■俵義文さんが批判、櫻井よしこ氏の「ウソ」
9月19日に兵庫県であった「メディアを考える市民の集い」で講演した俵義文さん(子どもと教科書全国ネット21事務局長)は、櫻井よしこ氏が右派の論客としてもてはやされるようになった理由として、ひとつのエピソードを明かしています。以下、その引用です。1996年、櫻井氏は横浜市の教育委員会に招かれて教員研修会で講演をした。櫻井氏は与えられたテーマからそれて慰安婦問題をしゃべり始め、こう言った。
<あれは日本には何も責任がない、私の父や母の世代があんなことをするはずがない、と私の血がそういうふうに言っている。福島瑞穂弁護士には、あなたこんなことやっているけど、秦郁彦さんの本とかを読んでもっと勉強をしなさい、と言った。福島さんは、考えとくわ、と言った>。
この福島さんに関するところはまったくのウソ、作り話だ。福島さんは、そんな話は一度もしていない、と雑誌に書いている。横浜の講演は市民団体が大きく問題にしたため、その後に予定されていた2カ所での講演は中止になった。ところが櫻井氏は、<言論弾圧を受けた>と朝日新聞に書いた。これがきっかけで、櫻井氏は言論弾圧と闘う女性ジャーナリスト、と右翼の中で一気にもてはやされるようになった。ウソつきから始まったこういう人が、いま日本の憲法改正の動きの中心になっている。
講演のフル動画は、IWJ(IndependentWebJournal,岩上安身氏主宰)が公開中です。
IWJはこちら 該当部分は、1:50:17~1:52:48です。
俵さんは、植村裁判札幌訴訟第4回口頭弁論後の報告集会で、「日本会議とは何か」と題して講演をします。11月4日午後4時半から、札幌市教育文化会館403号室で。